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【本多知恵子・ものまね】


本多知恵子さんは、かつてはプロフィールの特技欄に「物真似」と書いていました。とは言っても、冨永みーなさんのようにバラエティ番組で本格的にものまね芸人として活躍するほどではなく、あくまで余興の範囲でしたが、かなりお好きでしばしば披露しては人を楽しませ、ご本人も楽しんでいました。おそらくは、CHOKI!!のステージにやるようになったのが始まりじゃないかと思います。他にもあるかも知れませんが、知っているのを列挙します。

・薬師丸ひろ子

CHOKI!!のライブは見たことがないので不明なんですが、物真似コーナーがあったとのことですね。CHOKI!!のカセットの「CHOKI!! I」に収録されている「CHOKI!!のパーティー」という曲の中に物真似が入ってます。本多さんと荒川美奈子さんの女性陣は、薬師丸ひろ子と菊地桃子。物真似ということで声を作っており、どちらがどちらか判別できないのですが、その後も本多さんは薬師丸ひろ子の真似をしているのでおそらく菊地桃子が荒川さん、薬師丸ひろ子が本多さんかな、と。薬師丸ひろ子の物真似は1994年1月放送のラジオ「幕末ナイト」第12回でもやってますし、他でも見たか聞いたことあるような記憶があるのですがはっきりしません。「薬師丸ひろ子です」だけで、似ているかどうかはよく分からないというのが正直なところ。

・工藤静香

薬師丸ひろ子と並んで、一時期はよくある物真似の定番だった記憶がします。物真似の物真似ということでやりやすかったのもあるんじゃないでしょうか。どこで聞いたか忘れました。コンプファミリーテレホンネットというテレホンサービスだったかなあ。工藤静香自体をテレビでほとんど見たことがないです。

・黒柳徹子

本多さんの物真似で、一番多く露出したのは黒柳徹子の真似なのは間違いないでしょう。『アイドル伝説えり子』は1989年から放送されたテレビアニメで、本多さんはこの番組にレギュラー出演して様々な役をやってました。その中でテレビの歌番組の女性司会者を本多さんが担当した際、アドリブで黒柳徹子の物真似でやったところ、それがスタッフに受けてしまい、その女性司会者に鉄柳黒子という名前までついたというその後も出演したという逸話があります。さらに後番組の『アイドル天使ようこそようこ』にまで鉄柳黒子は登場。もともとは鉄柳黒子のデザインは若くてロングヘアで黒柳徹子とは似ても似つかないものだったんですけど、本多さんのアドリブでこうなってしまったという。非常に楽しかったらしいです。ちなみに鉄柳黒子と書いてますが、テロップでは字が潰れていてテツの部分はもしかして徹の字かも。晩年の低くなった本多さんの地声は少し黒柳徹子を彷彿とさせるところがありました。

・『うる星やつら』のラム(平野文)

これは本多ファンには是非聞いてもらいたいですね。もちろん『うる星やつら』を見ていたという前提ですけどね。1990年にキングレコードから出た『機動戦士SDガンダム タイホしちゃうわ』というCDの中の「いいかげんに星!…な奴ら」(脚本:あかほりさとる)というドラマがその『うる星やつら』のパロディ。古川登志夫、島津冴子、井上瑤、鈴置洋孝、永井一郎といった『機動戦士ガンダム』の声優陣が『うる星やつら』の声優とかぶってるので出来たお遊びですが、なぜかエルピー・プルの本多知恵子さんがラムの役に。本多さんの声と平野文さんの声が似てると言われたのを聞いたことないんですが、本多知恵子版ラム、絶品です。演技のクセをよく再現していて、全然違和感がないです。素晴らしい。これ必聴ですよ。中古で簡単に入手できると思います。

・原えりこ

原えりこさんは『きまぐれオレンジロード』や『ガルフォース』で共演した声優ですね。1994年1月放送のラジオ「幕末ナイト」第12回で何かの拍子で原えりこさんの話題になって突然鼻声で原さんの物真似を始め、川村万梨阿さんに「馬鹿にしてんの、えりちゃんのことを」と笑わせながら、たしなめられていました。笑いながら非常に楽しそうな物真似でした。

・富沢美智恵

2009年1月のラジオ『みっくすぱれーど』第3回で養成所時代からのつきあいの声優の富沢美智恵さんの思い出話のときに物真似をしてくれました。結構、似てて笑えました。なお、1991年に「VOICE ARTIST BOXコレクション 本多知恵子」には本多さんの養成所時代をモデルにしたOVA「Cross My Heart」がありまして、沢富智恵美なる富沢さんをモデルにした先輩のキャラクターが登場。本多さんが声をあてているのですが、富沢さんの真似はせず普通に大人の女性の声でした。

・松井菜桜子

2012年8月に『カレカノステーション』というネットラジオにゲスト出演した際、岡本麻弥さんと2人で「松井菜桜子でーす」と真似たとか。ええ、伝聞です。聞き逃してしまって後悔。どなたか聞かせてもらえませんかねえ。

・屋良有作

1991年に出たドラマCD『ガルフォース地球章 ねらわれたスクールウォーズ』の中で台詞を一言真似てるんですが、はっきり言って全く似てません(笑)。なんで当時20代の本多さんが男くさい屋良有作さんの真似をすること自体がどう考えても無茶で、その似てなさとスベリ具合が味があって面白いです。

・ドラえもん(大山のぶ代)

1994年2月放送の「幕末ナイト」の「The Rippleにお願い」のコーナーで、リスナーからThe Rippleの3人にドラえもんをやってほしいとリクエスト。全然似てなくて3人で吹くというものでした。この10年後、『ドラえもん』は2004年に声優交代が決まったんですが、オーディションは受けたんでしょうか。晩年はたまに『ドラえもん』にゲスト出演されていましたね。

・皇族

皇族の婚約会見でのあの語りと口調をコピーしたのが1993年10月に放送のラジオドラマ「電脳天使コンパイラFX」の第10話「プラズマの逆襲」の劇中。1994年3月にキングレコードから出たCD「電脳天使COMPILER・FX COMPILER WHITE」に収録されています。小和田雅子さんの婚約はこの年でした。

・みよ子『キテレツ大百科』(荘真由美)

これは反則というか、そもそも物真似ではないかも知れませんけども。よく声が似ていると言われる荘真由美さんの後を継いで『キテレツ大百科』のみよちゃんを継いだのは有名な話ですね。荘真由美さんの演技を踏襲したのは、間違いなく事実でしょう。 コロ助を小山茉美さんからリレーした杉山佳寿子さんは繰り返し聞いて特徴を掴んだそうですが、本多さんも当初は違和感がないように気を使って演じたことと思います。原作者の藤子・F・不二雄先生がみよちゃんの交代に気づかなかったという話がありますが、これ、コロ助の交代のときもそう言われてるんで、本当かも知れないけど、割り引く必要もあるかも。それと、荘真由美さんと本多知恵子さんの交代の間は改編期で1ヶ月のインターバルがあるんですよ。それとみよちゃんは出番は少ないときは本当に少ないですからね。声が似ているとか、本多さんの技量もあるでしょうが、気づかない人が多くても不思議はない要素が多かったのです。


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